いろいろ、手一杯な母である。
だけど、そんな時こそ、自分のじかんを持たねば・・と
イオスのスクールはキャンセルしなかった。
ほんの1時間ぐらいだしね・・・。
と思ったら・・アジの大会前で生徒さんが沢山。
イオスには願ってもない環境だけど・・1時間で済まないかも。
まぁいいや。ちょっと俗世間を忘れよう~
アジは個人競技だけど、なかなか上手くいかなかった子が
頑張ってクリアしたりすると皆で拍手、同窓生だもんね。
さぁ~イオス君出動。
いつものように側脚歩行とつけでウォーミングアップ。
側脚歩行がウォーミングアップなんて・・母は涙だよ。
1年前はリードをガーンと引いて、方向転換を繰り返すのがアップ。
で・・切れたイオスを引き倒すので汗だく。
で・・しぶしぶ歩くイオスを引き連れて歩くクールダウン。
今年の初めはそんなだったもんなぁ。
リードを外して側脚歩行。
先生がイオスの前をダッと横切る。
ビクついて右へ逃げ込むイオスだが、「ダメ」「ついて」で
即、母の左へ座る。
離れてしまうことに「ダメ」をいうだけでなく、すぐに戻ったんだから
戻ったことを褒めるように言われる。
「母」がイオスが右側に回り込もうとする前にタイミングよく
注意できるようになったところで次の課題。
「伏せ」「座って待て」「伏せて待て」「遠くから座れ・伏せのコマンド」
先週あたりから自主練では「伏せ」でも母の顔を見るようになった。
顔をなかなか見ないイオスだったが先生からは
「関係がしっかりしてくれば自然に見るから」と、
コマンドのたびにハンドラーを見ることは教えなくていいと言われていた。
その言葉を思い出して、「関係が進歩?」とちょっとにんまりしていた。
が・・スクールでもできるかとなると期待してなかった。
でも、今日もちゃんと母を見て「伏せ」ができたし、歩行中も母の視線を
捉えようと自分から覗きこんできた。
今日は混んでるし、復習と細かい修正だけかなと思ったところ
先生は一言、「たて」
「立てですか?」
まさか新しい課題に行けると思ってなかったから聞き返してしまった。
足を拭いたりするとき「たって」といえばイオスは立つこともあるけど、
「立て」の意味するところを理解しているとは思えない。
案の定、「たて」といったら、止まる→座れ→伏せの流れだと思って
「伏せ」をしてじっと顔をみる。
「違う」というと困惑した顔をした。
先生から
「もう一度座らせて、たて」
「座れ」「たて」
やはり「伏せ」てじっとハハを見る。
「ボク、ちゃんと見てるし?何が違うんですか」って首をかしげる。
試しに「たって」といつも足ふきのときにいう言い方に変える。
やっぱり「伏せ」にいこうとする。
「違う」と言ってもう一度・・・。
今度は座ったまま、固まった。
とにかく「伏せ」とじゃないとは解ったみたいだけど・・・
ここで「とっておきのササミさま」を取り出す。
先生も「おやつ使う?じゃあ、鼻先にだして、たて」
イオスを誘うように前に手をだすと先生から
「手は動かさないで。イオスの前足を動かさないで後ろ足を引かせて」
イオスの顔が前に出そうになったら反対に手を鼻に押し付ける。
顔の位置が高くなれば立つかと思い、今度は手をちょっとあげてみた。
イオスは立ち上がって、母の手に足を掛けた。
「違う」(ってば~~)
ここで再度、先生から「手は動かさないで」
ササミが欲しくて、鼻を突っ込んでくるイオスには
「手を裏返して、隠す。犬の前にオヤツを出す時は手の甲を向ける」
手の甲の方をイオスに向けて、指の間から取られないようにする。
何度か先生に注意されながら誘導するとすっと立てた。
すかさず、「待て」先生がコマンドを出す。
一瞬だけど、イオスが動きを止める。
「立ったら、今のかんじですぐに待てをかけて」
だが、この「待て」をいうのが難しい。
どうしても「立て」でイオスが立つかどうか見てると立った瞬間に
「待て」が出せない。(母がどんくさいだけなんだけどさ)
そのうえ・・イオスはなかなか立ってくれない。。
先生から足の付け根に手を入れるように言われる。
「あ~、そんなに持ち上げなくていいから」
う~~ん。難しい。
とにもかくにも立って、遅れがちな「待て」でも
姿勢をちょっと保ったところで、「立て」終了。
足の付け根に手を入れるやり方を見せてもらう。
手をお腹に入れるんじゃなくて、付け根を押す感じ。
お腹まで手を入れていた母のやり方だとイオスの意志に関係なく
持ち上がってる感じだったからイオスに立つことを意識させにくかったな。
「歩きながらの伏せ。歩きながら伏せをさせて止まらないで歩いていって」
(お~これ、かっこいいなって思ってたやつだ)
だけど・・やるとなると・・
ゆっくり歩いて・・止まって伏せをさせ「待て」と言わずに歩いていく。
これはOKだ。
ゆっくり歩いて、歩きながら「伏せ」と言ってそのまま歩いていく。
イオスは母の顔をみて、止まってしまった。
「おかあさん、伏せなんですよね?あれ?行っちゃうですか?
ついて歩けって言ったんですか?」って言ってるみたいな困惑顔。
先生から
「じゃあ、止まって(母が)足踏みしながら伏せをさせて。
すぐに伏せなかったら、地面を指さしてもいい」
イオスは最初、ちょっと迷ったが指さしをすると伏せた。
「伏せしたらすぐに2,3歩あるいて、すぐに戻って褒めて」
母は同時に2つの動作ってのが苦手だ。
つい指さしが抜ける・・ので・・若干、イオスの足を引っ張る。
だが、足踏みなら、「伏せ」をするようになった。
すると・・
「伏せるまで待たなくていいから、足が伸びたらそのまま歩き始めて」
途中で伏せるのをやめてしまうときは戻って「伏せ」をさせる。
伏せるまでの時間が短くなってきたところで終了。
歩きながら、指さしで伏せを理解させていいよって何度も言われた。
けど・・それは・・指さしを使うのをためらってるんではなく・・
先ほど申し上げた通り・・母がどんくさいから抜けるだけです。
2つとも、こりゃ、もう特訓だねぇ~~~。
課目ロープ(ありません)
見学していたアジさんが慰めてくれる。
「たては一番難しいよ。うちも苦労したよ。」
「この科目までするってことはCDⅡ?受けるの?
点数がでるから、どこまで出来てどこが悪いか参考になるよ」
「そうそう、合格とかより、点数で確認できることがあるよ」
CD受験は当初の目的だったから、一度は受けてみたいと思う。
3月にすぐ近くでアジ+訓練の競技会があるが、受験は間に合わないよぉ。
よほどできれば別だが・・・
が・・
偶然とはいえ、アジで日本代表なんて先生について
当初、興味のなかったアジだが、面白そうで、やってみたくなった。
アジを始めるなら、アジは左右両方に犬をつける指示を出すから
常に左を意識させるオビをしっかり入れてからやったら
犬はなかなか右に走り込まなくて大変だった、という意見
服従という意味でオビをしっかりした方が結局早いという意見
アジさん組もそのペアで見解が分かれる。
それぞれ、体験に基づく考えだから、どれも、あってるんだと思う。
「やっぱ、犬の性格もあるし、切替え時は先生に相談だね~」
でもね・・
「先生、出していいですか?とまだ聞けないですよぉ」って
言ったら・・・
「ふふふ・・・」って。
やだ・・さすが、皆さんわかってらしゃいます。