2014年11月19日水曜日

母と子の会話

「あのさ、問題集買って」
「買うのはいいけど、この時期に買ってやり切れる?」
「う~ん、国語と数学だけで。英語は・・・。落ちたら、買って」
「落ちる前に買ったら?」
「英語は間に合わん」
「1年の時からコツコツやっとけばって思うやろ。単語だけでもさ・・。長文だって、英語の雑誌でもなんでも、とにかく意味わからなくれも読むと力つくのに」
「そんな王道、時間があるヤツがやることなんだって」
「おかあさん、1年のときから言ってますけど。だから1年のときからコツコツやらないと後悔するよっていったでしょ」
「オトナはそういうことわかってるけど、高校生は1年でそんなこと思わないって」
「わかってるオトナとして、何度も忠告したけど」
「だからさ、それはオトナだから」
「でも・・わかってる子もいたわけでしょ」
「まあね。」
「そういう子は今頃、合格が見えてるわけやん」
「おかあさん、イオスと同じだって。イオスだってさ、このままじゃマズイって思って1歳から訓練したけど、名犬になったわけじゃないやろ。やらんかったよりマシっていう程度やん」
「やらんかったらどうにもならへん犬になってたやろ」
「だからさ、いまさら、1年のときにって言ってもイオスを6ヶ月の子犬にもどして訓練できないのと一緒で、1歳からなんとかするしかなかったわけで、ボクだってやらないよりマシってのを目指さんと。
な~~~イオス、なかま~~」(イオスに抱きつく)
「イオスはいつか名犬になるかもしれへんわ!失礼な、な、イオス」


夢のなかじゃ名犬


「だいたい、そんなの少数派だって。最初はみんな頑張るけど、部活とか楽しいこといっぱいで4分の3は脱落してるからさ。」
「そうやな、あんたの学校はちゃらちゃらとすごせるもんねぇ~。4分の3はみんな後悔してるってことね」
「ボクはちがうけど。最初から頑張ってないから」
「・・・・・」
母、気を取り直して
「でもさ、マズイって2年の終わりでもに気が付いてよかったよね。」
(おかあさんにぎゃーぎゃー言われてよかったでしょ)
「あ~そうだね~。まぁ大差ないけどね」

センターまで、2か月です。

わが子ながら、このお気楽さは「こいつどこかネジがないんじゃないか」と。
強がってるだけなのかと思うこともあるけど、どうも、本心らしい。


「おかあさん、0点かと思ってた生物、6点もあった。」
「6てん・・・・。まるいくつ?1つ?だいじょうぶなん」
「2つ。大丈夫だって。おかあさん、6点ってことはボクの伸びしろは94点もあるってことやし!
「ま~そう思うなら、94点分の努力したら?」
高校2年のときの会話です。
自分が50点しか取れない能力しか持ってないかもとは思わないこの思考回路。

「396番」(母、テストの席次票を手に絶句。1学年は400人)
「おかあさん、勉強してこの番号なら落ち込むけどさ、勉強してないんだからだいじょうぶ」

3年間、ず~~~っと、こんな会話をしてきた母と子。
それでも、センターも2次もやってくる~~~。


14 件のコメント:

いちこ さんのコメント...

大物な息子さん、伸びしろ大あり!!

疾風 さんのコメント...

もう世の中に出した方がいいのでは?何かやってくれそうなきがするさ~!

むちゅまま さんのコメント...

共通一次から共通テストに切り替わった頃に受験した時の感覚でいるとギャップについていけないですよ。
ってゆーか、こちらの神経が参る(笑)
Jr.くんの1学年上の私の友達の息子っちも同じこと言ってました〜。
今は受験生より募集のが多いから学校を選ばなければ進学出来るし。

でも、お母さんは大変だし、心配だよね〜
イオスくんは独り立ちしないけど、Jr.くんはいつか独りで生きていかないといけなくなるんだものね。

リラまま さんのコメント...

Jr君、頭の回転良いですね~何だか、何だかこの先うまく行くような気がする!
って、他者だから言えるんですよね…
3年後、娘っちの高校受験の時、たび介さんの今と同じ気持ちでいるんだろーなーと、他人事ではやっぱりないです!

でもJr君の「オトナはそういうことわかってるけど、高校生は1年でそんなこと思わないって」の気持ちは分かります。でも、
わかるなーたび介さんの気持ちの方が(笑)
私も後悔したから、せめて子供たちにはその教訓を生かしてほしくて伝えてますよね。
人間、学歴じゃないけどね、勉強は頑張れるだけ頑張って、自分がこれになりたい!って思ったときに、すんなりその道に行けるようにだけにはなってて欲しいんですよね。
選択肢広がってる状況になってて欲しいというか。

タビ介 さんのコメント...

いちこさん
大物と「なにも考えてない」のは紙一重?
せめて、伸びしろに期待したいです。立派な息子さんを育てあげたいちこさんが大物と言ってくれるなら・・ちょっと安心。

タビ介 さんのコメント...

疾風さん
親ながら、社会人になっ時の彼の感想が楽しみ。以外にクールなんで無難な人生を送りそうです。

タビ介 さんのコメント...

むちゅままさん
母は共通一次世代よん。あの過酷な受験を経験して、本番で得意科目で最後に見直した答が全部間違っている気持になって書き直したら元の答が全部合ってた・・。なので、努力しても全部報われるわけじゃないのは知ってるけど、やっぱり、やれることはやってないと前に進めないから、頑張って欲しいんですよね。。
でも、このノー天気さは、彼の長所でもあるかなと親ばかですね。そして、一人立ちした時に強さに変えて欲しいな~~なんて思ってますが
どうなるかな?

タビ介 さんのコメント...

リラままさん。
Jr.の言うことはそれなりにスジが通ってそうでしょ。で、もって、反発するんじゃなくて、大人の立場はわかるよっていうところが、彼の世渡り上手なとこなんですよね・・ハァ。その交渉術をいい道に生かして欲しいもの。
「勉強は頑張れるだけ頑張って、自分がこれになりたい!って思ったときに、すんなりその道に行けるようにだけにはなってて欲しいんですよね。
選択肢広がってる状況になってて欲しいというか。」
コレまさに、高校受験の時にJr.に繰り返し言った言葉です!!
Jr.には夢があるので、そのために何をするべきか調べてごらんよ。とも。
親として精神的に私がきつかったのは高校受験でした。今は、自分なりに目標があるけど、高校受験は目標も希望もなくて。田舎なので成績でだいたい行く(行ける)公立高校はひとつづづ。選択肢がないんですよね。そこに「行くしかない」という気持ちと、小学校・中学の部活でやっていた競技に誘われていたのですが、中学で顧問と散々嫌な目にあったこともありの、その競技では強豪地域でその競技を続けると今までの順位やらを引きずるのもイヤとか・・試験に落ちたくないから内申対策の宿題やら定期テストはやるけど受験はまったくやる気なし。これでは安全圏と言われてても。。私の心配を見かねたピアノの先生が「学区外受験」という提案をしてくれました。そのころ前期(特色化という各学校独自の配点で受ける)と後期(共通配点)の2回のうち前期は学区外が受けれたので挑戦してはと。それでも、踏ん切りが親子共々できなかったのですが、ピアノの仲間が子供の背中を押してくれました。すでに12月中旬で試験まで1か月そこそこでしたが、頑張れました。「目標」は大事ですね。
学校の先生には「責任はすべて親が取ります。落ちても学校になにかは絶対に言いません。この子が初めてやる気をだしたんです。認めて下さい」と啖呵切りました。試験日は各学校に先生がいるのですが、わが子の受験校は人員配置できませんといわれ「親の責任で連れていくように」でした(笑)もう一人のお母さんと駅で会って(お互い知らなかった)もう手を取り合ってホッとしましたとも。でも、この選択は間違ってなかったと思います。
あれほどイヤになっていた競技も楽しく部活します。いろいろ世界が広がったし。
あ~こんな話聞いてもですよね。
そうそう、言いたかったのは、娘っち、息子っちが受験のときは、「行きたい」っていう気持ちがでる学校に。そしてそれが「一般的」じゃなくても、進んじゃえ。行き詰った気持ちをほぐすのは意外な人かも。ってことでした。
娘っち、息子っち、選択肢は無限ですよ~

カンチン さんのコメント...

なかなか思い通りには行かないですよね〜
親にしたら出来るだけ選択肢を増やしてあげたいから色々言ってもあーだこーだと・・・
それでもjr君ちゃんと考えてますよ〜
女親からしたら何考えているのやら〜って思っていました。
思い出すな〜(笑)
うちは大学自分で決めるから!って言われてそのまま見守るしかなかったな〜
jr君も考えてますよ!
頑張れjr君!

むちゅまま さんのコメント...

むちゅままも共通一次だよん。
共通一次最後の年でした。

学生の時に進学塾じゃない塾の先生をやってた事があるのですが、みんな宿題やってこないし、小数点の掛け算割り算も怪しい…中学生ですよ。
消費税の買い物(当時3%導入直後)出来ないし、社会に出て商品の発注とか困るだろ!!ってムキになって1人からまわってたのを思い出します。
5〜7歳位しか離れてなかったハズだから、今頃みんなお父さんお母さんになってるのだろうな〜
一人一人はみんなイイコだったからな〜

本当にやりたい事に出会った時に、学歴なんかで挑戦出来ない選択して欲しくないですよね。
そうするとやはり最終学府まで修めて欲しいと親心は思うわけで…

今の子の自分の考えを主張出来るの、すごいよね。
親にダンマリではなく会話できるJr.くん、いい子だね。お母さん、間違ってないよ!頑張れp(^_^)q

タビ介 さんのコメント...

カンチンさん
カンチンさんのところも息子さんでしたね~。
ホント、現実をきっちり分析する女子と比べると・・・_ _;
壁にぶつかって初めて壁を認識する感じ??

タビ介 さんのコメント...

むちゅままさん
私は、2年目でした。資料がなさ過ぎて進路指導ができないと先生が嘆いてました。
Jr.、口は達者です。小さいころ、友人が「末は弁護士か詐欺師か吉本」って笑ってました~~

teru さんのコメント...

この時期に会話ができるし
言い訳(笑)もできるし
いいんじゃないかなあ~
男の子はたとえそれが間違っていたとしても
本人の意思を尊重してあげないと
大人になってからの決断力のためにならないというから
今の状況はけして悪くはないと思う!
学校がトップレベルだから
そこそこいいとこには確実に行けることは
間違いないと思う。
ただ、「そこそこいい」の程度は高校のレベルにもよるからこそ苦しいのかもしれないけど(笑)

匿名 さんのコメント...

teruさん
この時期にこの緊迫感のないゆる~い会話をしていること自体に焦る母です。男の子は、自分を冷静に分析しないのよね。「あんたねぇ!」って言いたくなるわけだけど・・「親があきらめさせると引きずる」そうなんで、やってみるしかない今年。
まさに
学校の雰囲気に呑まれて決めた志望校だもんな~。