とうとう20回目のレッスン。
始めた当初はイオスを甘くみていて、10回も行けば基礎はOKだよね~~
なんて思っていた。
半年通っても、基礎の基礎だってまだまだだ。
とてもじゃないが、ここで止めれるもんか。
投資しただけで、リターン、ゼロの状態だもんね。
と・・なんか、怪しい投資話にはまっている人間のような心境の母である。
まぁ、イオスとのトレーニングは楽しいけどね!(ツライ時もあるが)
本日はあれっだれもいない。。
以前は「あちゃ~~今日も荒れるな」とずんと落ち込んでいたけど
誘惑役のアジ組さんがいないと物足りない気持ちの余裕が出てきたぞ。
さて・・まずは準備運動というか復習から。
「歩行+つけ」
イオスは相も変わらず、あっちこっち匂い嗅ぎをして落ち着かない。
母も慣れてきて、行きかける時点でガツンとリードショックを入れる。
小走りになると「おっそうでした」みたいな顔をして母を見つめる。
でも「つけ」では前回より素早く顔をみるようになった。
「待て」
こちらはOK。
今日の課題。「伏せ」の進化形。
「伏せ」は以前、イオスの「やらね~よっ
!!」という反抗を呼び
ねじ伏せるのにひと悶着?して、
その後レッスン内容を一旦「歩行+つけ」の徹底に戻した
インネンのコマンドだ。
いよいよ本格的に再挑戦だ。
先週も「伏せ」は挑戦して、コマンドのみで「伏せ」は出来た。
でも・・・今週は・・・
「座らせて、離れて、はい、そこから伏せ」
遠くから「伏せ」のコマンドをかける。
じっと母の顔を見て何やら逡巡している。
こっちも負けずに「やるんだよッ
!!」とイオスの眼をじっとみる。
「ふ・せ」とハッキリ、一音づつ発音するとモッサリと伏せた。
ホッとする母。「よぉ~~し、いいよ」とすかさず褒める先生。
イオスのそばに戻り、褒め倒すように言われる。
その後、1度のコマンドで伏せることも出来るようになったが
なんだかモッサリした「伏せ」だ。
さらに進める。
「座れ→離れる→離れた位置から伏せ→母が戻り、イオスの前で
座れとコマンドを出す」
この時人間は姿勢よく立ち、犬にかぶさらない。
かぶさってしまうと威圧感から犬は座らないそうだ。
ちなみに伏せから座れが出来なかった場合は犬の足先をつま先で
チョンと突っついてやると座るので、座ったら褒めて覚えさせるそうだ
イオスは1回ですんなりできた。
でも先生はOKを出さないし、次に行かない。
繰り返し同じことをするように言われる。
このあたりから、2回目、3回目と繰り返すごとに反応が悪くなっていく。
イオスがもう一度、きっちりやるまで繰り返す。
本日は、もうちょっとグレードアップして進める。
「座れ→離れる→離れた位置から伏せ→離れたまま座れ」
いわゆる遠隔の・・・っていうやつ?
イオス、これも、一発でできた。
新しい事はすんなり出来るんだよね。
でも先生、今回もOKは出さず、同じ作業を繰り返すよう言われる。
そして・・イオスの反応はドンドン悪くなる。
「もう1度、1回でコマンドを聞くまでやらせて」
ココで、神の采配か・・次の生徒さんが到着。
気を利かせて、イオスの視界から消えようとして下さったのだが
「そこにいて。ちょうどいいから」と先生。
益々、集中力のなくなるイオス。
先生はよそ見していてもイオスの注意をひくことをしないで
コマンドと「ダメ」だしのみにするよう言われる。
「座れ」でなにを思うかいきなり母に向かって戻ってくるイオス。
コマンドを聞いてないんだけどこの距離は「おいで」「つけ」かいなと
勝手に考えているかも。
もちろん「違う」と言って引き戻す。
ようやく、イオスが「やらないと帰れない」と気が付いたのか
一連の作業をきっちりとこなし終了。
今日も人間の根性「も」鍛えてもらいました。
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「アンタもたいへんやな・・・」
「まったくですよ」 |
こいつは覚えるのは早いし、理解力もある。
だから、初めてのコマンドもわりにスイスイこなす。
先生も最初こそは「OK」と次に行っていたが、
出来ているのに、しつこく、繰り返し同じことをするよう言われだした。
先生はイオスの性格を既に看破していたのだ。
「もうそれ覚えましたから」
「何度も同じことするのはキライです。僕はやらないです」
「それ、なんかやったことあるかもね。そん時は覚えてたかもね~~」
というコヤツの性格を・・。
最初は「しつこく繰り返すからやらなくなちゃったじゃない。
コイツは飽きっぽいんだから、飽きさせないようにレッスンしてくれたら」と
思ったけど・・違っていた。
飽きてやらなくなったのなら「覚えた」ことにならない。
そして「飽きたみたいだから終わり」では
「犬の気分に付き合わない。主導権は人間」という大事なことが
人間に身についてないままってことで、犬との関係が後々壁にぶつかる。
(うちの場合は壁にぶち当たり、ここに来たのでした・・・)
「ここが頑張りどころです」なのだ・・・・。
「その後はなにを目指そうが、必ずできます」なのだ・・・。
そうそう大事なことを教えてもらった。
何度かコマンドを繰り返すとき、同じ言い方をするようにと言われる。
一度で聞かないとき、どうしても段々言い方が変わってくる。
だが・・先生によると「ふせ」と「ふ・せ」「ふせっ!」「ふせぇ~っ」
全部違う言葉として犬は認識するんだそうだ。
母の場合最初は普通に「ふせ」つぎに「ふ・せ」と言葉を切る。
ここでイオスは伏せることが多い。
それは・・・
イオスは「ふ・せ」でふせをしたら褒められた。
その時の言い方が「ふ・せ」だったのはたまたまだ。
でもイオスは「ふ・せ」をコマンドとして理解した。
だから「ふせ」はなにをしていいかわからない。
なので「ふ・せ」に統一してください。ということだ。
だが・・常に同じ言い方をするって至極、難しいんだが・・
だってさ、言葉にはこっちの心理状態がでるじゃん。
「はやくやれよっ」とかぁ・・・
感情に左右されず、常に冷静にコマンドをだす。
人間の修行じゃない?これってさ・・・ぶちぶち。
この頃、スクールの看板の「****ドックスクール」の文字が
「****人格鍛錬道場」に見えてきたぞ。。。