とうとう来てしまった練習会。
今日の目標は
「逸走させない」
(アジリティに集中させよう。アジリティ会場ですべきことをイオスに覚えさせよう)
「イオスと楽しもう」
(イオスにアジリティの方が逸走して走るより楽しいよと思って欲しい)
結果・・
「逸走させない」は薄氷を踏むような感じだったとはいえ、
達成。
「楽しむ」は母はまったく楽しめませんでしたが、イオスは楽しそうだった
らしいです。
母は余裕がなく、イオスがどんな感じだったか全く見えてなかったので
デビューを見守ってくれたスクールの生徒さんたちが「楽しそうだったよ」とおしえてくれました。
以下、母のレポートです。
観光地にある会場まで余裕を持って、6時半に出発。
朝ごはん?昨夜の残りのスープを少し飲んだぐらい。
イオスも母が自分を連れて出かけてくれそうな雰囲気にひゃほいとなってフードを残す。
(母の緊張を感じて、食事が喉を通らなかったなんて雰囲気はなかった)
会場に7時半に着くと、すでに、みなさんスクリーンタープなどを張り、準備万端である。
ってか・・・
もっと、ふつーのレッスンっぽく、自分の出るカテゴリーに来て、終わったら好きに帰るっぽい
「同じレベルの犬同士で一緒に練習」っぽいのを想像してたから、
競技会チックさに、タダでさえ自分の大学入試より数倍緊張してるってのに、母の緊張が・・・・。
とりあえず、車を入口近くに停めて、偵察。
見知った顔に会い、車を奥に止めた方が犬が落ち着くよ~と言われて移動。
当然、母、タープどころか椅子すら持っていない。
一応・・・と思い、途中のコンビニでパンとペット2本を購入しておいてよかった。
広大な原っぱの1/3ほどを使って、会場が設営されていた。
なぜに、道路にちかい1/3を使うのだ・・・・・。
道路とリンクの間にはタープと車数台が並んでるし、
人好きなイオスは逸走の折には、間違いなく奥のタープへ走るからよこは心配してないとはいえ、
「集中力」というイミで大いに心配な設置である。
会場で顔見知りの生徒さんたちに「デビューだね~」と声をかけられるたびに
「あの・・逸走に備えて、ガードお願いします」と頼み込む。
開会式なんてものもあり
、限りなく競技会に近い練習会がはじまる。
ビギナークラスの参加者集合で母をますます緊張させる状況が判明。
スクールでビギナーの練習をしている頭数より絶対多いんじゃない?
全部知ってるわけではないけど、絶対多い・・・。
ビギナークラスは数頭でこそっと終わると思っていたのだ。
こんなん、規模的にも競技会サイズに近いんじゃないのか?
スモールクラスから始まるので、リンクサイドで見学。
ほぼ全員、クリーンラン(1つも失敗せず、ゴール)・・・・。
(デビューするペアはうちだけだとしても、全員ほんとにビギナー??)
「ねぇ、これ、ほんとにビギナーのわんこなの?」とつぶやく母。
隣でみている生徒さんは曖昧に笑うのみ~。
(走り終わったあと、練習会だから、上のクラスの人たちが確認のために出ると教えてくれた)
そうこうするうちに、ラージクラスのコールがかかり、イオスをケージから出す。
着いてすぐに会場の余っている2/3スペースをお散歩しているのだけど
その時は、さして、リンク周りのざわつきに気を惹かれることなかったのだが
今回は多数のわんこが行き来している状況。
ハイテンションに入るのをなんとしても阻止せねば!
ケージを開ける母の緊迫した雰囲気に押されて「ひゃ・・・」ぐらいでやめるイオス。
リンクに行く途中も、何度も「つけ」「座れ」「臥せ」「待て」「こい」をおやつを使いながら繰り返す。
リンク脇に来ても、前の順番の子とは距離を取って、しつこく「待て」を繰り返す。
リンク内からは、「ペア紹介」と「解説?」をする先生の声が聞こえるから
ここらあたりからイオスのモードが切り替わった。
いよいよイオスの順番・・・・。
イオスがこちらを見るまで、「ついて」を繰り返す。
最後は正面から顔を包んで「頑張るよ!」と目を無理矢理合わせる。
首輪を外そうをすると、
「ビギナーは首輪してていいから」
リードを体にかけようとすると
「ちゃんと係がいるから、渡して」
母、とにかくなにもわかってないわけです。
「イオスです。今日、練習会デビューです。逸走したら、テントへ呼び込んで確保して下さい」
先生がマイクで呼びかけてくれる。
①②がハードルで③がトンネル、④⑤とハードル ⑥トンネル
⑦⑧⑨と放射線状にならんだハードル⑩トンネル ⑪⑫ハードルでゴール。
⑤のハードルを通り過ぎる・・先生がマイクで「惜しいっ」と叫んでた。
その後・・⑦のハードルを跳んだイオス、そのまま、正面のネットに走った。
「こいっ!!」母の悲壮な声に
体が沈んで、ジャンプしそうになっていたが、振り返り、戻ってきた。
「こいっ!」と叫びながら、⑧を指し、「ジャンプ!」と叫ぶと
何事もなかったように、その後のコースを走り、ゴール。
へたりこむ母、マイクで先生が「いいよ~。褒めてっ!」と指示される。
もう、イオスに抱き着いて、褒めましたとも!
「よくぞ、我に返ってくれた」
イオスに水を上げて、バリケンに入れてリンクまで戻る途中で、顔見知りの生徒さん達が
「よかったよ」
「いい走りだったよ~。初めてなら充分!」
「ちゃんと、戻ってきたじゃない」
「イオスは今日は肉!あげなきゃね!」
などなど、声をかけてくれた。
そのほか
「スタートで位置につけるとき、リードショックつかったでしょ?
競技会はつかうと即退場なんだよ~。使わないように気を付けてね」
とアドバイスももらった。
リンク脇にもどると「リトライ」と言って、もう1度走ることができるらしい。
「もう1回走る方がいいのか、逸走をやめて褒めてもらったイメージで終わったほうがいいのか
先生に聞いてみたら」というので聞くと走った方がいいということで、エントリー。
今度はリードショックを使わないように注意しながら、集中させていると先生から
「イオスはもう、集中できてるから、始めていい」と言われて、スタート。
なんと、1つもミスすることなく、ゴール。
途中はよく覚えてないんだけど・・⑦⑧⑨も綺麗に回ってくれたのを
不思議な感じで見ていたのは覚える。
帰ってきたら、よく一緒になるベテランの生徒さん達から
「よかったよ。とくにリトライは1回目で失敗したとこをちゃんと修正できてた」
「上出来!いい走りできたやないかぁ」
「1回目のイオスの集中を戻したのは気迫勝ちやね」
嬉しい言葉をかけてもらう。
イオスに水を上げて、ちょっと散歩したのちバリケンに入れた後は
親切に声をかけてもらった生徒さんのタープで、椅子まで用意してもらい一緒に見学。
楽しく過ごすことができた。
各クラスの上位3名で、商品をかけてゲームののち、閉会式をして、5時終了。
母、「祝杯」を上げたい気分だったが、緊張が解けたのち、どっと疲れ
スーパーで買ったお寿司で人間の家族の夕飯をごまかし、8時に就寝。
イオスも一緒に寝てたから、かなりお疲れだったんだよね。
とりあえず「よく頑張った!」