2015年3月15日日曜日

受験つれづれ3 後期

さて・・不合格発表から一夜あけ、吹雪のなか、「後期試験」にむかうJr.を駅に送る。
うつむいて、一列縦隊で歩くと、映画とかの落ち武者のシーンが思い浮かぶ・・・。

ご存じかもしれないが、いま国公立は前期・中期・後期と3回受験日がある。
大学によって、前期で定員の半分から9割をとり、残りを中期・後期でとる。
(薬学系はなぜか前期試験でなく、中期試験から開始したりする)

前期試験と同時に出願するのだが、前期試験で不合格だった子にしか権利がない。
同じ大学に再チャレンジも可能だが、
大抵の場合は、「もうあとがない」状態なので、第一志望よりランクを下げる。
つまり、上のランクの大学の受験生がまさに押し寄せるので、
「合格ライン」どころか「足切りライン」まで前期の点数から信じられないぐらい上がる。
Jr.もその上がったラインにより、後期は前期と同じ大学に出願できなかった。
10人に足切り通過枠が30人という狭き門だったから仕方ないな。

中堅校にとっては、優秀な?学生を取れるいいシステム。
上位校では、後期試験はしないところが多いかというとそうでもない。
高得点ラインで「足切り」をして、受験生をしぼり、じっくり面接したり、論文を書かかせる。
(たぶん、状況が許せばこういう試験がしたいという教授たちの理想追及?)


しかし、苦労のすえに受かったとしても、不本意な大学となることも多いため、
現役だと
「やっぱりいかない。浪人する」と言って親をぎぇ~とさせる子もいるし、
「後期?おれら、そんなみみっちいことはせえへん。
 (足切りにあって受験がなくなっても)出願するのは第一志望のみ」という強者も多い。

我が家も最後の最後まですったもんだした。
母はJr.の性格を考えたら、絶対受験させたかった。

「前期しかなかったら、4月からでいいかぁって遊ぶよね」
「そうそうそれそれ!高校受験が2月で終わったあと勉強する体質になるのに1年かかったもんな」
「でしょ。1年もかかってリハビリしたら、来年のセンター目前までかかるんだよ。マズイでしょ」
「そやな・・浪人するなら勉強しとかんと・・」
「勉強するなら、試験ある方がいいでしょ」
「まぁ・・・」


前期が終わったあと「たぶんムリ」と言いながらも、
後期が行きたい大学でないこともあり、だらだら・・「一応」勉強する程度。
それでも、「後期は来年のためにも受けた方がいい。」という先輩の声もあり
来年は首都圏・関東圏の大学にはついていかへんで~という母に不安になったか
「一人旅受験を経験しとく」と出発する。

母は「敵前逃亡しないか」心配で、前期より後期について行きたかったぐらいだ。

しかし、流石にちゃんと受験してきた。
「なんか、めちゃくちゃ難しかったんだけど。前期の大学の英語とかわらん」
5人の枠に受験番号は120番台、当日の受験者数は60人以上。
後期試験の厳しさを悟ったようだ。

「後期の合格はめちゃ難しいな。来年はちゃんと私立を受けななぁ」

あたりまえや!!

1年間、Jr.のこの受験に対するいい加減な考え方に何度イラついたことか。
だけど、彼の考えの甘さを具体的に指摘してやれなかったんだよね。

わが子ながら(落ちて当たり前だったな)と改めて思った。
第一志望だって、「就職で楽がしたい」っていうのが本音だった。
「就職で楽がしたい」なら他の学校だっていいじゃん。
来年はもっと受かりやすい(数ⅡBのない)ところに変えろよ!って思う。
が・・数ⅡBを頑張ればいいんだからとか言うし。
(今年頑張ればよかったじゃん)

その後、バトルへと発展する。

3 件のコメント:

いずみ さんのコメント...

良い知らせを待ってます。
イオス君の強運が、Jr君にも良い結果をもたらしてくれそうですね。

タビ介 さんのコメント...

いずみさん
ありがとうございます。後期の学校もちょっと難しいとのことで、予備校に。イオスの強運は来年わけてもらうことになりました。

タビ介 さんのコメント...

いずみさん
うちは世界史で受けたのですが、例年にくらべ易しかったそうで、点差がつかず、配点が低くかつ苦手な子が多いだろう数学勝負となったようです。本当に数学って大事です。社会科学系は入学してから、絶対要りますよね。