リリー様が我が家に来たのはJr.が3歳のとき。
「ボクが面倒みるからね」と張り切っていたのだけど。。
結果的には・・リリー様に面倒をみてもらっていた。
リリー様が来て数日。
夕方、暗くなってから車で5分ほどのママ友のところに行く用事ができた。
用事そのものは物を渡して来るだけだからせいぜい15分ほどで帰宅するのだが
保育園に行く前で、ママから離れるのが苦手なJr.だったし
3歳の子が一人でお留守番できるとは思わなかったので連れて行くつもりだった。
ところが「ひとりでお留守番する。リリーがいるから大丈夫」
ここでダメって言うのは、自立心を阻むようで急いで行ってくるからと出かけた。
ママ友は「リリーがなんの足しになるのよぉ~」と大笑い。
急いで帰るとリリーを抱きしめながら、「おかえり」って。
すごい不安そうな顔だったけど、気づかないふりして「おにぃちゃんだもんね」
頑張れたって自信になったかな。
リリー様が来て数日後
母がリリー様を膝において、隣にJr.。
一緒にTVを見ていたJr.が突然、ぽろぽろと泣きだした。
な・なに~~???
「どうしたの」と聞くと
「リリーちゃんがママのお膝にいるから、ボクはお膝に乗れない。
でも、ボクはおにぃちゃんだからね、がまんしなくちゃいけないし・・わ~~ん」
もう、爆笑しそうだった。
ねこ相手に本気でやきもちやいたり、がまんしたり。
「そうか~えらいね。でもおにぃちゃんも甘えていいんだよぉ。
おひざははんぶんこしよう」
リリーさまをちょこっと横にして、Jr.を座らせて抱っこ。
ひとりっこのJr.にフクザツな兄の気持ちを味あわせてくれてありがとう。だった。
今じゃ生意気な大学生。
覚えてないだろうな~~。
小学校低学年の頃
Jr.はなかなか母が添い寝をしないと寝れなかった。
一人で寝るからってベットを買ってって言われ、ベットをJr.の部屋に入れても
使うこともなく・・。
5年生で、宿泊研修もあるけど大丈夫かなぁ。。。
ところがある日何の脈略もなく
「今日は一人で寝に行くから大丈夫。リリーが一緒だから」
リリー様にしたら、「はぁ~?」な展開なんだけど・・・
リリー様を抱えて二階の私の布団の横にひいた自分の布団に行った。
(ベットは使わないところが、まぁなんだけど)
「やっぱり寝れない」と降りてくるかと思ったのだけど
しばらくして「にゃぁ~」とリリー様だけが降りてきた。
見に行くと、スヤスヤ・・・・。
それから、リリー様を連れて寝に行く、Jr.が寝たらリリー様が降りてくるようになった。
リリー様は乳母でもあった。
お嫁さん審査員なリリー様
Jr.はピアノとエレクトーンの先生を相談ごとをするなら先生ときめていた。
どういう話からかもう忘れたけど、
小学生になったJr.はある日、ふと、自分の女性を見る目に不安を覚えたようだった。
「ぼくのお嫁さんは、玄関でリリー様がフッーて言わなかった人」
「でね、そのあと先生が会っていいよって言った人にする」
「リリーちゃんと先生がいいって言ったんだからお母さんが会わなくていいよ」
ツッコミどころ満載の宣言をしてくれた。
先生「嬉しいけど。。。ねこの次なんだ・・・」
お嫁さんどころか彼女すら審査できなかったねぇ、リリー様。