2013年1月10日木曜日

レッスン38

冬はスクールにつくころにはすでに暗い。
投光器でリンク内は明るいがさむ~い。
ストーブもあるけど、野外なので、寒さ対策は万全でなきゃね。
この際、見た目にかまってられません。

「こんにちは~」とのんきにリンクのテントに行くと
「イオス、たぶんすぐだよ」
そのとおり・・おしゃべりを始めたところで「イオス!連れてきて」

年末年始、梵天丸のねこ風邪とJr.の腰椎疲労骨折、大掃除におせち。
イオスの練習は片手間以下だ。

案の定、側脚歩行でなかなか集中しない。
止まったら黙っているときはつけなのに、歩行中の伏せを練習中だからか、勝手に伏せするし。
母も寒いのと暗いのでなんだかテンションが低い。
そのせいもあり、動きがだらだら・・・
「キチンとさせて」
「反応が遅いでしょ。それ許さないで。パンと反応しなかったら、ショック入れて」
「ほら!遅い」
「イオスはもっと速く反応できる能力があるんだから、ちゃんと引き出してやれるように
 リード持つ人間がきちんとそれではダメだと伝える」
「焦ってコマンド言った瞬間にショック入れてもだめ。一瞬まって、顔が向かなかったら入れる」
うぇ~ん、難しい。
それでも、なんとか、要領をつかんだ母、イオスも反応がよくなり、きびきび。
ようやく「ほら~できる。全然ちがう」と合格。

イオスのキャパはもっとあるんだなぁ~。
「イオスはできるよ。」と言われ、ちょっと嬉しい母である。
って・・頑張るのはやっぱ人間かぁ。

リードをはずして側脚歩行。
次の犬がリンク外でウォームアップ。
大きく膨らむが「ダメ」で戻ってきた。
今までなら、これでOKで戻ったらほめてだったが、先生から「マズル持って」
つまり「離れないことを要求する」
同じことの繰り返しのようで、ちょっとづつハードルが上がる。

遠隔のたて。
離れて「たて」をさせるのだが、イオスはリンク外のわんこに気もそぞろで立たない。
近づきながら「たて」「たて」と繰り返し、立ったら即「まて」をかける。
そのまま母が左にいくまで動かなければOKだ。
一回では立てなかったけど、動かないで待てた。
要・練習。

リードを外して呼び戻し。
いちばんの難関だ。
イオスに「いいよ~。遊んどいで」と声をかける。
が・・イオス、母から遠くは離れない。
(ここはすぐに呼ばれるです。遊んでいいに騙されませんです)
呼び戻すとすぐにきてつけをする。
だが~~そんなことで先生は騙されない。
再び、「遊んできていいよ。」と言って、母も走ってみる。
(ん?ほんとにいいですかね)
イオス本領発揮。
用具置き場に遊びに行く。
「イオス!こい!」・・・・・・無視。
イオスに近づきながら「こい!」と繰り返す。
(けっ)イオスは走り去る。
「こい!」と言いながら反対方向へ走ると、ようやく、来た。
「グッド!」「つけっ~」となんとかつけをさせる。
なんどか繰り返すうちに、イオスが戻るまでに時間がかかるようになった。
「こい」でくるのではなく、イオスが戻るときを決めているような感じ。
ようやく来たイオスにつけをさせようとしたとき、
「リード外して!」
??リードは外れてますが??
意味が分からない母、イオスの首輪をつかんでみた。
「ちがう!リード。なにやってんの」と先生の叱責が母にとぶ。
「リード、リードで音たてて、叱る。何してるの!だめだろ!って」
あ・・・母の肩からリードを外せっていうことか。
母と先生の意思疎通もまだまだだ。

ぼくはとりあえず寝るですよ~

本日の課題「すでに理解できている課題は反応の速度と正確さをあげる」
       「イオスにこんなもんでいいだろっていう甘えは許さない」
        =ハンドラーがこんなもんでいいかって甘えない。
そして・・
犬の能力を引き出すのは。。。ハンドラーの力量。

自分で書いて自分で落ち込むよ。

4 件のコメント:

まる子 さんのコメント...

拝見していて、何度も頷いちゃいました!

>本日の課題「すでに理解できている課題は反応の速度と正確さをあげる」
       「イオスにこんなもんでいいだろっていう甘えは許さない」
        =ハンドラーがこんなもんでいいかって甘えない。

勝手に犬の限界を決めて、このくらいでいいかなって妥協するのは、
確かに人間側の甘え、手抜きですよね。
私もよく先生から、「その子の力を見くびるのは、一生懸命ついてきた犬に対して失礼」って言われます。
そのたびに、真摯に相手に向き合わなきゃいけないなって痛感します。

それにしても、徐々にハードルが上がってきたことを実感できて良かったですね!
そうやって積み上げてきた時間、経験、知識はイオス君とたび介さんだけの貴重な宝物ですもんね♪

teru さんのコメント...

ああ・・・辛いよね・・・
納得、分かる。その気持ち。
太郎も割ともの覚えが良くって
教えればちゃんと答えてくれるってわかってる。
だけど私の感情だとか声掛けとか
一定のものでないので太郎を悩ませている。
犬のポテンシャルは人次第だと
最近すごく感じるんだ。
先生は厳しいけれど
私たちって人から叱咤されることがないので
そのぐらいでないと響かないのよね。
ハードルが上がることは進歩の証。
がんばってね^^

タビ介 さんのコメント...

まる子さん
分かってもらえてうれしいです!!
「犬に失礼」まさにそのとおりですね。
私のいうことを理解しようとしてるイオスにちゃんと理解してもらえるようがんばらなきゃ!
徐々に上がるハードルを楽しみながら??続けていこうって思います。

タビ介 さんのコメント...

teruさん
太郎はよくteruさんの顔みてる印象があるよ~。次はなに?お母ちゃん、今度なにをしてくれるかな?って期待してる?
いいなぁって思うよ~~
競技だったら、人間の声ひとつが点数を分けてしまうと思うけど、日常生活では人間の気分やらなんやら・・ひっくるめての犬と人間なんだと思います~~。それもまた楽し。

巷では「人に厳しい訓練士さん」という話を時々ミミに入れてくれますが、指摘されることに納得してるからか、私は嫌な気分で聞いてないから平気なんだ。(ドキッとはするけど~~(笑))