2012年10月25日木曜日

レッスン34

だいぶん、日も短くなった。
仕事から、大急ぎで帰ってきても、スクールに着くころには、薄暗い。
すぐにレッスンを始めても、終わるころには真っ暗。
(リンクはもちろん夜間照明があります。冬にはストーブもあります。)

大会シーズンを迎えて、今日は大盛況。
イオスの他に6組のアジ組さん。
コース変更の合間にイオスを見てもらう。
もちろん、課題は「待ての強化」

まずはいつものように、側脚歩行、停止、つけ。
リンクまでは、あちこち匂い嗅ぎをしまくり、
リンクでも、匂い嗅ぎで忙しい。
でも、「つけ」から「いくよ」で始めると、ちゃんと歩きはじめる。
一応?この言葉がでたら、自分がなにをするのか理解してきた?
先生も、2,3往復させて、すぐに、次に入る。
「走って~」
走るとイオスは遅れる・・というか他の気を取られているのがよくわかる。
歩いていると、多少他に気を取られても、惰性でついてこれるのだが
走るとよそ見してる間に母は行ってしまうから遅れる。
そのかわり、ついてきている時は、母の顔をずっと見ている。
遅れかけたら速攻で「ダメ!」と注意をする。

ノーリードにしたその時、イオスの後のリンクの入り口が開いた。
次のアジ組さんが入って来た。
母は一瞬、焦ったがイオスは気が付いていない。
ここで母の焦りを気が付かれてはいけないと思い、見なかったことにする。

「待て」→離れる→「伏せ」→「座れ」→戻る。
「待て」→離れる→「おいで」→「つけ」
「伏せ」→「待て」→離れる→戻る

全て、2度コマンドを出すことなく出来た。

「伏せで待て」をかけて、事務所に隠れる。
順番を待つアジ組さんは雑談を続ける。
コース検分をする次のペア。
ビデオを構える生徒の方。(お互いのレッスンをビデオで撮りあう)
その中に、イオスは取り残されるわけだ・・・。
雑談をしながらも、アジ組の皆さんはイオスが出来るか気になる~。
(来た頃のイオスをみんな知ってるからね^^)
母が戻るまで、ちゃんとガマンした。
「エライ!イオス」と褒めまくる。

「次は、事務所を通って、イオスに見えるように駐車場を横切って
車のドアを開けて、閉めて、事務所を通って戻ってきて。ゆっくり歩いて」
心得た他の生徒さんはもちろん、そのまま何気ない行動を続ける。
これって・・イオスだけ置いてけぼり感たっぷりじゃないか。
大丈夫だろうか・・・。流石に不安になる。

事務所に戻ってくるまで、イオスは動かなかった。
あとは事務所を出て、3mぐらい歩くだけ。
あと、一歩だ・・。
ちょっとホッとした瞬間
「あ~~~動いちゃった」
雑談中のアジ組さんから声が上がる。

情けない顔をしたイオスが、オロオロと寄ってくる。
可愛そうだが、心を鬼にして「ダメ」「戻れ」と首を掴んで方向転換。
イオスは母についてくる。
もう一度チャレンジ。
やっぱり、母が事務所に戻った気配で迎えに来てしまう。
もう一度チャレンジ。
同じく・・。

「今度は、リンクの金網越しに、もういちど、待てをかけて」
事務所を出たところで、イオスに「まて」と目を見てゆっくり言う。
今度こそ、頑張って欲しい。
だが、事務所に入ると、イオスがお迎え。
もう一度チャレンジ。
もう一度・・・
事務所に入るまでは、待てるのに、出るときにはお迎え。

「今度は事務所のなかで待って」
これはちゃんと、イオスの側に戻るまで待てる。

離れるときは待てるのに、事務所まで、戻ってきたとたん動いてしまう。
小さい子のお留守番みたい。
「ママ、いってらしゃい。ぼく、ひとりでいれるもん」とか言って
「バイバイ」とかニコニコ送り出したくせに
帰って来たとたん、「うわ~~っ」と泣き出す・・。
「ガマンできるですよ・・・ガマンできるですよ・・・もう、もう・・いいですよね」

それとも・・

母が「イオスは出来る」って信じる力が足らないんだろうか。
その不安がイオスの不安を呼んじゃうのだろうか。

おうちで離れたところに隠れて、戻って来る練習かな。
「母は絶対にぼくのところに戻る」と信じてくれてないのかな。
まだまだな信頼関係。


カステラ2切れ・栗まんじゅう1こを
盗み食いして、気分がすぐれないイオス・・・・・。
信頼関係はココでも崩壊。

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